日常の繰り返しの中で
毎日忙しい忙しいと思いながら日々を重ねているわけだが、冷静に自分が何をしているかと見直してみると、だいたい毎日同じようなことをしている。メールを書く、レポート・資料の作成、論文を読む、ミーティングに参加する、授業を受ける、実験の材料を手配する、食べる・飲む。いつも同じなんてことはないと信じて作業しているが、まぁ残念ながら大体こんなものである。
さらにメールやレポートの中身も全部が同じことはないにしても、部分部分で切り出すと、繰り返し同じことを入力しているものである。例えば、メールでは「△△の◯◯です。おつかれさまです。」「以上、よろしくお願いいたします。」なんて言うものは、メールを打つたびに入力するし、実験のレポートやスライドを作るときは、℃を幾度と入力することになる。悲しいかな、研究というクリエイティブなことをしていると自負していても、蓋をあけると、果たしてどれだけクリエイティブなものに費やされていることやら。まぁ大体そんなものである。
逆に前向きに捉えると、このあたりをうまく工夫してあげれば、効率よくする事もできそうである。それを叶えてくれるのがスニペットである。
スニペットツール
スニペットツールとは何か?
予め登録しておいた文字を入力すると、決まった別の文字を出力してくれるのがスニペットツールである。たとえば、スニペットツールを使うと、「otsu;」と入力すると、「◯◯です。おつかれさまです。」と出力させるといったことが可能である。
社内だけど違う部署へのメールの書き出しだとしたら、
「otsu2;」→「△△部の◯◯です。おつかれさまです。」
社外のへのメールの書き出しだとしたら、
「otsu3;」→「□□の◯◯です。お世話になっております。」
となるように設定しておけば、直ちに文章を作ってくれる。
またメールの終わりには
「ij;」→「以上、よろしくお願いいたします。」
としておけば、文末もバッチリである。
また「do;」と入力すると、「°C」が入力されるとなれば、これまた便利である。自分の場合はローマ字入力で入力される°とCがくっついた記号が嫌いというのがあって、別々になっているものを登録させて呼び出している。
そして、スニペットツールの優れている点は、どのソフトウェアでも同じように作用させることができるということである。メーラーでも呼び出せるし、ワードでも、エクセルでも、何でも来いといわんばかりであり、頼もしい。一生ついていきます。
スニペットツールにはどんな種類があるのか
Windowsだと、PhraseExpress、AutoHotKeyなどがある。MacだとDashなどがあるし、Applescriptを使えば新たに何かを導入せずとも。ぜひ自分にあったものを使っていただきたい。自分のスニペットツールはPhraseExpressから始まった。ただ、仕事で使う場合は有料としているということもあり、業務で使うことはできなかった。そこでAutoHotKeyを使っている。(許諾をとればソフトウェアを比較的自由に導入できるところがうちの会社はありがたい。)AutoHotKeyなどのつかいかたについてはまたいずれどこかで説明しようと思う。
トリガーについて
スニペットツールを使う際には、入力文字をどうするかに少し留意した方がいい。先の例で気づいたかもしれないが、入力文字の末尾に「;」が含まれている。これはトリガーといわれるもので、これを最後に入力することでスニペットツールを発動させるものになっている。何も末尾である必要はなく、好みとあれば、入力文字列の先頭に付けたって構わない。このトリガーは普段の文章入力であまり使わないものにすることがオススメである。
いつも決まったトリガーをつけておくと、スニペットツールを発動させるときに自分の中で自然と手続きが生じるというメリットがある。自分の場合は入力の末尾に「;」をつけることで発動させるというのを自身に覚え込ませている。
またこのトリガーを抜いてしまって、出力に関連する文字列だけになってしまうと、意図せずスニペットツールが暴発することが起きる。たとえば「otsu;」のかわりに「otsu」だけにしてしまうと、たとえばチャットで「おつかれさん」なんて打とうとしたときにも入力途中の「おつ」に反応して、「◯◯です。おつかれさまです。」と入力されてしまう。それもあって、トリガーをつける必要がある。
さいごに
プログラミングを生業にしている人にとっては馴染み深いスニペットツールかもしれないが、そうでない人にこそぜひ使っていただきたい。ただ会社のPCにソフトウェアを導入しないと使えないということもあるので、企業によっては使えないかもしれないが、もし許されるのであればぜひ検討してもらえたらうれしい。



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